〇先週末の授業参観・懇談会には
お忙しいなか多数の保護者の方々に
ご参加をいただきありがとうございました。
〇参観で授業の様子をご覧いただきましたが
保護者の皆さんが子どもだったころと
授業の内容や進め方がかなり変わってきていることに
お気づきになった方も多いかと存じます。
今回は参観でも見ていただいた授業風景を例に
近年の学校教育での授業の変化について
少し解説をしていきたいと思います。
(1)情報機器・情報ツールの積極的な活用
上の写真は3年生の社会科の様子です。
スーパーマーケットの店の工夫について調べたことを
プレゼンテーション形式にて発表しているところです。
6年生は「平和・戦争」をテーマとして
調べ学習・プレゼンテーションに取り組んでいました。
3年前にタブレットが導入されて以来
プレゼンテーションアプリを使った資料づくりや
マルチメディアを利用した視覚的な発表スタイルが
子どもたちにも定着してきています。
(2)グループワーク・ワークショップの導入
上の写真は4年生の授業の様子です。
子どもたちは班活動を通じて
お互いの意見や考えを情報交換しているところです。
こちらは6年生の様子です。
アートカードを用いてそれぞれの観点で
絵画作品を分類分けしていく鑑賞の学習です。
こういった班やグループを主体として
子どもたちが相互に気づきあい・学びあっていくスタイルは
かつての講義形式の授業スタイルから置き換わり
今後の教育活動の主流となっています。
(3)創造的な学び・体験的な活動の重視
写真は2年生の「おもちゃまつり」の様子です。
保護者の方々にも「いち参加者」として
いろいろと楽しんでもらったように思っています。
子どもたちはこういった参加型な学びの場で、
創造的・体験的に試行錯誤をしていくプロセスを通じて
様々な気づきや発見を得て成長していきます。
時には失敗やトラブルにも出会ってしまいますが
それを糧にして計画の変更や改善を図る
たくましさやねばり強さを養っていくことを期待しています。
(4)現代的な学習内容の導入
上の写真は5年生・外国語の学習の様子です。
担任の先生・専科の先生・そしてALTの先生が
それぞれの役割を分担しながら指導を進めています。
学習の内容も、知識技能の習得だけでなく
表現力やコミュニケーション能力といった
「使える英語力」の育成が大切にされています。
小学校での外国語学習は2018年から試行的な導入が始まって
2020年から完全実施となっている現代的な学習内容です。
(5)従来の「一斉授業スタイル」も継続
1年生の「詩の学習」の授業風景です。
こういった担任が主導をしていきながら
子どもたちに学習内容を指導していく
従来の「一斉授業」の学習スタイルももちろん健在です。
5年生では教卓でのミニ実験とクイズ形式とを併用して
理科の一斉学習・話し合い活動を行っていました。
特に学習内容の基礎・基本の定着には
こういった落ち着いた学習環境で集中力を養いやすい
従来からの学習スタイルこそが適切だといえます。
〇学校での「学びの質やスタイル」といったものが
従来と比べて多様化・現代化していることが
お分かりいただけたかと思います。
今回の記事が今の学校の教育事情についての理解に
少しでも役に立ちましたら幸いです。